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離婚してから再婚した時の養育費はどうなるの?

 2017/12/09 離婚
この記事は約 5 分で読めます。 3,419 Views

子供がいる状態で離婚すると、
夫婦の一方(一般的には夫)は
子供を引き取らない代わりに
養育費を支払います。

子供を引き取る側からすると、
命綱にもなりうる養育費ですが、
これって仮に再婚すると、
一体どうなるのでしょうか?

結婚・離婚のプロである私は、
比較的よく受ける相談内容です。

そこで今回は、そんな
離婚後に再婚した時の養育費について
お伝えします。

あなたの離婚、再婚にお役立てくださいませ。

離婚してから再婚!養育費はどうなるのかを解説!

まずは養育費の基本についてお伝えします。

そもそも養育費とは、
子供を養育するために親に課せられた
義務です。

それだけに子供が小さいうちは、
原則的に子供が成人するまで、
ずっと親は支払いを続けなければなりません

ただ、養育費を支払う側からすると、
元配偶者が再婚したら
再婚相手が実質養育するでしょうし、
支払い義務が無くなる気もしますよね。

すると、思い込みが強まれば
本当に勝手に支払い拒否する可能性も
十分に考えられます。

それだけに、相手に勝手な行動を
させないためにも、この機会に
しっかり理屈を知っておきましょう。

次の章では、この点について
しっかりお伝えします。

妻が再婚したのに養育費は払う必要がある?

結論からお伝えすると、
妻が再婚したとしても、
養育費は支払う必要があります

これは別角度でお伝えすると、
妻の再婚相手からすれば、
結婚しただけでは連れ子の養育義務は
発生しないということです。

養育費は『子供のためのお金』ですから、
妻が再婚したとしても再婚相手に
十分な経済力があるとは限りませんからね。

どうぞご注意くださいませ。

ちなみに最近では、男性でも年収が低く
全体の2割は非正規労働者ですから
尚更、経済力が低い可能性は
高いと言えるかもしれません。

一般的な女性は、男性の年収を気にする一方
中には本気で気にせず、結婚する女性も
けっして少ないとは言えません。

女性も再婚だからこそ、贅沢が言えないので
尚更、この傾向が強いかもしれません。

その場合は諦めて、子供のためと考えて
養育費を支払ってあげた方が
全て丸く収まるとも言えますよ。

養育費の減額が可能となる要件とは?

ただ一方で、養育費を支払う側からすれば、
おおむね以下のような場合には、
減額をお願いできます。

  • 自分の収入が大幅に下がった
  • 再婚相手に相応に経済力がある
  • 自分にも再婚して子供ができた

もっとも結局のところ、これらは
原則『夫婦での話し合い次第』です。

収まりがつかなければ裁判や調停になりますが、
なるべく互いに互いの事情を考えて
歩み寄りましょう。

離婚後の再婚!養育費の義務はなくならないって本当?

子供を連れた側が離婚後に再婚しても、
養育費の支払い義務はなくなりません。

事情によっては
減額をお願いすることはできても
義務は無くならないため、
一時的に子供を連れた側が再婚によって
養育費をストップしてくれたとしても、同様に
事情で再開をお願いされることもあります

どんなに相手が
離婚・再婚を繰り返したとしても、
あなたが子供の親という現実は
永遠に変わりません。

少なくとも成人するまでは、
たとえ子供が近くにいなくても、
しっかりお金で育ててあげましょう。

父親が再婚した場合の養育費はどうなる?

先ほども少し触れましたが、
離婚した後で再婚するのは、
なにも母親側だけではありません。

父親側が再婚することも、
その上でさらに子供ができることもあります。

そうすると、父親側も
今の生活と子育てがありますから、
養育費の減額をお願いできるのが基本です。

まれに、子供を引き取った妻側が、
『子供がいるのに勝手に再婚して
子供まで作るなんて何考えてるの?』
などと考えることもありますが…
父親にも幸せになる権利はありますからね。

意外と、こういう時はトラブルになりますが
互いに別れたとはいえ、元は夫婦ですから
極力、譲り合いや歩み寄りの精神を持って
穏便な落としどころを探しましょう。

父親の再婚で養育費の減額はお願いできるの?

繰り返しですが、父親が再婚すると、
それを理由に養育費の減額を
お願いすることができます。

特に子供がいなくても、
例えば奥さんを専業主婦にするような場合だと、
父親にも今の生活がありますからね。

ただし、あくまで出来るのは『お願い』であり、
それを聞き入れるかどうかは相手次第です。

そして相手が納得できなければ、
調停や裁判になるかもしれません。

これを前提に、お願いしましょう。

まとめ

今回の記事では、
離婚後の再婚における養育費について

  • 妻が再婚しても養育費の義務は残る
  • 事情によって減額をお願いできる

とお伝えしました。

ただし、途中でもお伝えしましたが
結局、養育費の基本は話し合い次第です。

大人として子供を作った責任を考え
しっかり義務を果たしていきましょう。

そうすれば、きっと今後の生活も
より楽しいものになりますよ。

なお、離婚による
子供への悪影響が気になる方は
以下の記事も参考にどうぞ。

⇒離婚からの再婚で子供に与える影響とは?


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山本昌義

山本昌義、山本FPオフィス代表。現在は日本初にして唯一の「婚活FP」として、婚活パーティを開催しつつ、その中で発生する恋愛面や経済面の相談にのり、さらに結婚後も離婚問題を含めた様々な夫婦のご相談にのっています。詳しくは「婚活FP」でご検索を!

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