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離婚の養育費を払わない父親!払ってもらうためにはどうする?

 2017/11/30 離婚
この記事は約 5 分で読めます。 5,034 Views

離婚時に取り決めたハズの養育費を
払わない父親…意外と多いんですよね。

父親側はそれでいいかもしれませんが、
子供を引き取った母親側としては困ります。

養育費を払ってもらうためには、
どうしたらいいのでしょうか?

そこで今回は、そんな養育費を
しっかり払ってもらう方法について
お伝えします。

あなたの離婚にお役立てくださいませ。

離婚の養育費を払わない父親に払ってもらうための方法とは?

そもそも、離婚で発生した養育費というのは、
実は全体の3割程度しか支払われていません

しかも、支払わなくても支払わないことに対する
罰則も一応ありません

だからこそ、多くの父親は
逃げ得といわんばかりに支払わないのです。

そんな養育費は、一体どうやったら
しっかり払ってもらえるのでしょうか?

次の章からは、離婚の仕方別に、
その方法をお伝えします。

1.協議離婚の場合の対処方法

まず、協議離婚の場合には、離婚時に
『公正証書で養育費の金額を定める』
方法があります。

こうしておけば、仮に父親側が養育費の
支払いに応じない場合、強制的に父親の
給料や財産を差し押さえることができます。

ちなみに公正証書で作るには、行政書士に
依頼するのが一番早い方法です。

多少の費用はかかりますが、
未来の養育費を確実なものとするよう、
ここはしっかり依頼しましょう。

2.調停離婚の場合の対処方法

また調停離婚で離婚した場合には、実は
先ほどの『公正証書で養育費の金額を定める』
のと、同じ効果があります。

このため、調停離婚したのに相手が養育費の
支払いに応じないなら、弁護士に依頼して
差し押さえ訴訟の手続きを取りましょう。

それにしても…実際問題、相手にお金がないから
払ってもらえないような場合は
どうすればいいんでしょうね。

次の章では、この点についてお伝えします。

養育費が経済状況で払ってもらえない場合はどうすればいい?

実は、相手の経済状況が悪くて
払ってもらえない場合は、基本的に
払わせることはできないのです。

あるいは、相手が支払える金額にまで、
養育費の減額に応じる必要が
出てくる可能性もあります。

ヒドい場合には、相手の養育費支払い義務が
なくなることすらあります。

その他、支払い義務が変わる可能性について、
次の章から具体的にお伝えします。

1.年収200万円以下の低収入の場合

実は、元夫の年収が200万円以下のような
低収入の場合は、養育費を支払わせることが
できないことがあります。

仮に認められても1~2万円程度と、
極めて低額です。

元夫にも生活があるため、
こればかりは仕方ありません。

夫の年収が上がったら、
改めて増額請求するようにしましょう。

2.相手が自己破産のような切迫した状況の場合

また、例えば元夫が自己破産してしまった等の
切迫した状況になると、ますます
支払わせるのは困難になります。

実際問題お金がないわけですからね。

なお、仮に元夫が自己破産をしたとしても、
それによって養育費の支払い義務が
なくなるわけではありません

一時的にはガマンを強いられますが、相手の
経済状況が回復したら改めて請求しましょう。

ちなみに元妻側としては、元夫が
そのような状況なら代わりに義両親に
支払ってもらいたいと考える方もいるでしょう。

次の章では、この点についてお伝えします。

養育費を義両親へ請求でできるの?

養育費を義両親に請求したいお気持ちは
分かります。

しかしそれは残念ながら原則できません

養育費は、あくまで親の子供に対する
扶養義務であり、祖父母までは
及ばないのです。

ただし、養育費の支払いを決める時に、
祖父母などを連帯保証人にしていたなら
可能です。

また祖父母によっては、義務はなくても
応じてくれる可能性ならあります

本当に困った時には、ダメ元で
お願いするのも一つの手です。

ところで、もし妻側が再婚した場合には、
元夫からの養育費はどうなるんでしょうか?

次の章では、この点についてお伝えします。

養育費は再婚したらどうなる?支払いはしてもらえなくなる?

養育費は再婚して子供が再婚相手の
養子になると、原則的に元夫の義務は
なくなります

そして、再婚相手が一時扶養者となって
子供を養うことになります。

ただし、再婚相手の経済力が低い場合や、
子供を養子にしなかった場合には、
減額はされますが支払い義務は
残る可能性があります。

まとめ

離婚後の養育費を支払わない
父親対策としては、離婚時に公正証書で
養育費の金額を定めておく方法が効果的です。

もしそれをせずに離婚したなら、
裁判を起こして認められれば、
同様の効果があります。

退職した等でお金がなければ物理的に
支払えませんが、そうでないなら
これらの方法で支払わせていきましょう。

でも…できればそんな事せずとも
スンナリ払って欲しいですね。

なお、養育費の相場観を知りたい方は
以下の記事に詳しくのっていますので
ぜひ一度確認してみてくださいませ。

離婚の養育費の相場はいくらくらい?いつまで必要なの?


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山本昌義

山本昌義、山本FPオフィス代表。現在は日本初にして唯一の「婚活FP」として、婚活パーティを開催しつつ、その中で発生する恋愛面や経済面の相談にのり、さらに結婚後も離婚問題を含めた様々な夫婦のご相談にのっています。詳しくは「婚活FP」でご検索を!

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