離婚するには別居する必要はあるの?気をつけたい5つのポイント
離婚において、意外と気になることの一つが
『事前に別居する必要があるのかどうか』
ではないでしょうか。
そもそも離婚がアタマにあるということは、
同居するだけでも苦痛です。
だからこそ、自然と多くの人は
事前に別居しますが、
必要性はどうなのでしょうか。
そこで今回は、離婚前の別居に焦点をあてて、
気をつけたいポイントをお伝えします。
あなたの離婚にお役立てくださいませ。
Contents
1.離婚するのに別居期間はどれくらい必要?
まず、離婚するのに別居期間が
どれくらい必要かといえば、2~5年は
必要になります。
ただしこれは、調停離婚や裁判離婚での
話のことであり、協議離婚であれば、別に
ムリして別居期間を作る必要はありません。
なお、当然ながら、別居期間が長いほどに
離婚は認められやすくなります。
ところで、離婚するにはどれくらいの
お金があればいいのでしょうか。
次の章では、この点についてお伝えします。
2.離婚するにはどれくらいのお金が必要かを知っておく
離婚するには、引っ越し費用とともに
『半年~一年分の生活費の額』のお金が
必要になるとお考え下さい。
明確にこの金額が必要というわけでは
ありませんが、このお金は『離婚後の
生活を安定させるまでの繋ぎ資金』です。
そしてこの金額を、財産分与などで
用意できそうなら、一応貯金がなくても
何とか離婚できます。
ただ、財産分与は得られる金額が
不明なので、できるなら自分の貯金で
事前にこの金額を用意しましょう。
ところで、本来夫婦には同居義務が
ありますが、なぜ別居が
認められているのでしょうか。
次の章では、この点についてお伝えします。
3.離婚前に別居が認められる理由とは?
離婚前に別居が認められる理由は、
一例としては、以下の通りです。
- DV
- モラハラ
- 不貞行為がある
- 生活費を渡さない
- 幼児虐待
先ほどの通り、夫婦には同居義務があります。
しかし、上記のような理由があれば
『別居もやむなし』と判断される訳です。
該当するなら、自身や子供を守るために
なるべく早急に別居すべきかもしれません。
なお、強いて言えば『別居は、なるべく、
夫婦合意のうえで』実行することも大事です。
では離婚前に別居を理由もなく強制執行したら
どうなるのでしょうか。
次の章では、この点についてお伝えします。
4.離婚前に別居を強制執行すると慰謝料が発生する?
離婚前に別居を強制執行すると、時に
慰謝料が発生する可能性があります。
なぜなら、本来夫婦には
同居義務があるためです。
それだけに、強制的に別居するには
先ほどの一定の理由が必要になります。
また、その理由は『証明』しなければ
ならないため、『証拠』が重要です。
そして、証拠が証拠にならない事もあるため
なるべく合意の上の方が望ましくなります。
なお、別居する前に一つだけ
『やっておいた方が良い離婚準備』
があります。
次の章では、この点についてお伝えします。
5.別居する前に財産分与などの証拠を集めておく
別居する前には『財産分与などに対する証拠』を
可能な限り集めておくことが重要です。
証拠がないと、別居中に財産を隠されたら
分からなくなりますからね。
また財産だけでなく、DVやモラハラ、
不貞行為などの別居理由にかかる証拠も
集めましょう。
証拠は集めるほどに、
有利な離婚へと繋がります。
別居すると集めにくくなりますから、
可能な限り同居中に集めることが大事です。
それにしても、肝心の離婚をするには、
まず何をすればいいのでしょうか。
次の章では、この点についてお伝えします。
離婚するにはまず何をする必要があるのか?
離婚するには、まず『あなた自身が
離婚する意思と、どのような形での離婚が
したいのか』を固める必要があります。
これらが十分に固まっていないと、それだけ
離婚作業が長引きますのでご注意ください。
そして、これらが十分に固まったら、
あとは『夫との離婚協議(話し合い)』です。
その後は離婚協議書を作成の上で離婚届を
書くか、あるいは調停離婚へと流れます。
またちょっと気になるのが
『離婚するには裁判が必要かどうか』ですよね。
そこで次の章では、
この点についてお伝えします。
離婚するには裁判は必要になるの?
離婚するには、別に裁判は必要ありません。
少なくとも夫婦間での離婚協議(話し合い)が
しっかりまとまれば、あとは離婚届を
提出すれば離婚できます。
ただ、離婚協議がまとまらなければ
調停離婚が必要になり、それでも
まとまらなかったら裁判(離婚)が
必要になります。
なお、裁判で離婚するには、明確な
『婚姻を継続しがたい重大な理由』などの
離婚事由が必要です。
まとめ
離婚するのに別居は、別に必要ありません。
ただ、必要はなくてもまずは早急に
別居したい場合は、DV等の正当な理由が
ある場合は独断で大丈夫ですが、
そうでないなら話し合いのうえで
別居しましょう。
なお、離婚後の手続きが気になる方は
以下の記事も参考にどうぞ。
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