離婚の養育費を払いたくない!父親の最低限の義務とは?
離婚時に子供がいる場合、一般的には母親側が
引き取ってシングルマザーになります。
そして父親は養育費を支払って
共に育てていくことが基本です。
でも、離婚の理由その他の事情によっては、
養育費を払いたくないと思うことだって
ありますよね。
そこで今回は、
離婚時の養育費はどの程度の義務が父親に
あるのかをお伝えします。
あなたの離婚にお役立てくださいませ。
Contents
離婚の養育費を払いたくない!払わない&減額の方法はある?
まず、養育費を取り巻く問題は
色々あるのですが、その基本は
『子供を看護養育する親は、もう一方の親に
養育費を請求できる』です。
しかしその一方で、
養育費を支払わなくても特に
罰則がありません。
このため、現実的には全体の3割程度しか
養育費は支払われていないのが実態です。
しかし、だからといって同調するのは
心苦しいこともありますよね。
そこで次の章では、合法的に養育費を不払い、
または減額にできる方法をお伝えします。
1.養育費 払わなくていい場合
まず、養育費を支払わなくていい場合
というのがあります。
それは
『相手が経済力のある男性と再婚したら』
です。
そしてその男性が子供と養子縁組をすれば、
その男性が一時養育義務者となるため、
元夫は養育費を支払わなくてもよくなる
可能性があります。
なお、この場合でも再婚相手に十分な
経済力がない場合は、多少なりとも
養育費を支払う義務を負い続けます。
2.養育費を減額できる場合
また先ほどのケースとも類似しますが、
元妻が再婚したものの、再婚相手が
子供と養子縁組をしなかった場合には、
ひとまず養育費を減額できる可能性はあります。
その他、父親側が再婚して新たな子供が
誕生した場合も、養育費を
減額できることがあります。
あとは父親側が失業したり、年収が大幅に
下がったような場合も、減額が
認められることがあります。
ひとまず減額なら色々可能性はありますので、
方法を探ってみましょう。
それにしても…養育費は払わないと
どうなるんでしょうね。
次の章では、この点についてお伝えします。
離婚後の養育費は父親の義務?払わないとどうなるの?
離婚後の養育費を支払わなくても、基本的には
先ほどの通り罰則はありません。
ただし、例えば離婚合意書(で養育費)を
公正証書で支払う旨を定めていたり、相手が
訴訟を起こして支払いが認められたりすると、
財産を差し押さえられる可能性があります。
またその時には5%の遅延損害金
(利子のようなもの)も上乗せ請求
されてしまいます。
このため、後々まで考えると
なるべく支払う方がいいかもしれません。
とはいえ、中には本当にお金がなくて
支払えない事もあるでしょう。
次の章では、その場合についてお伝えします。
離婚の養育費はお金がない場合はどうすればいい?
本当にお金がない場合は、
当然ながら無い袖はふれませんので、
離婚した養育費の支払い相手にその旨を
伝えるしかありません。
待ってもらうのか、ナシとするのか、
借金してでも支払うのか…
両者が納得するまで話し合いましょう。
ところで、一般的には子供と面会する条件が
養育費の支払いのように考えられています。
次の章では、この点についてお伝えします。
離婚後養育費を払っていないと子供に面会できない?
そんなことはありません。
養育費の支払いと子供との面会は無関係です。
仮に公正証書で養育費の支払いを子供との
面会条件にしようとも、それは無効になります。
ただし、妻側としては養育費という義務を
履行してないのだから、権利もナシでいいよね…
と考えがちです。
義務を履行していないと中々強く言えませんが、
少なくとも法律がいいといっている訳ですから、
強気に面会交渉しましょう。
では現実的に、養育費を払わないための
正当な理由というのはあるのでしょうか?
次の章では、この点についてお伝えします。
離婚の養育費を払わないための正当な理由はある?
離婚の養育費を支払わないための
一番正当な理由は、
相手が養育費の支払いを希望しない
ケースでしょうか。
養育費は子供の権利ではありますが、
その親が不要といえば
現実的には支払わない正当な理由になりえます。
あるいは夫側が死亡したような場合も(別途、
相続する権利が発生しますが)ひとまず、
養育費の支払い義務はなくなります。
そして子供が死亡した場合も同様です。
まとめ
離婚の養育費は、実際には3割程度しか
支払われていません。
ただ未払いのままでは、
いずれ裁判を起こされ、
遅延損害金を上乗せのうえで
財産を差し押さえられる危険性があります。
再婚して再度子供を設けるなど、具体的な
対策のうえで支払い拒否は実行しましょう。
ただ…それでも養育費は、見方を変えれば
子供との大切な絆でもありますから
やはり払う方向性で考えることも
介護などを考えれば必要かもしれませんよ。
ちなみに、養育費の相場を知りたい方は
以下も合わせてご確認くださいませ。
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