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離婚で必要な弁護士費用!一般的な相場はどれくらい?

 2017/11/28 離婚
この記事は約 7 分で読めます。 3,674 Views

離婚は一般的な個人の人生で、
弁護士に依頼をするもっとも最初のイベント
という事が多いでしょう。

同時に弁護士というと、どうしても
高額な費用が発生するイメージが
ありますよね。

実際のところ、離婚で弁護士に依頼すると、
いくらくらいの費用がかかるのでしょうか?

離婚のプロでもある私は、
いつもこの点を相談されます…。

そこで今回は、
そんな離婚時の弁護士費用について、
その相場観をお伝えします。

あなたの離婚に、お役立てくださいませ。

離婚で必要な弁護士費用はどれくらい?

そもそも、
離婚で必要な弁護士費用というのは、
離婚のトラブル具合とともに
『どの弁護士に依頼するか』でも
大きく違ってきます

なぜなら弁護士費用は現在、
すでに自由化されているため、
その費用は弁護士が自分で設定するためです。

ただそれでも、
離婚における弁護士費用の全国平均は、
おおむね約60万円となっています。

ひとまず60万円くらいは
覚悟して見積もっておきましょう。

離婚にかかる弁護士費用の5つの種類とは?

これは決して離婚に限りませんが、
一口に弁護士費用といっても、
その内訳は様々にあります。

ただ、おおよその弁護士費用の考え方は、
『着手金が約20~30万円、
成功報酬が20~30万円または10~15%、
その他の実費』という構成です。

ちなみに弁護士費用は、
この後の展開によって仕事内容が
変わっていきますので、事前に
確実な見積もりを出すことはできません

モメにモメて
想像以上に弁護士費用が上がった…
なんてこともザラですので、
この点にはご注意を。

次の章からは、
離婚時に発生しがちな弁護士費用の内訳を、
一つずつお伝えします。

1.法律相談料

まずは『法律相談料』です。

これは具体的には『初回相談料』
といった感じになります。

その弁護士に依頼するかどうかを含めて、
最初に弁護士に会いに行った時に
必要な費用です。

ちなみに相談料は、大抵は
『30分で5千円』となっています。

ちなみに着手金を払って正式に依頼すると、
以後はその案件が終了するまで、
法律相談料はコミとして
計算してもらえるのが一般的です。

2.着手金

次に『着手金』です。

これは何となくイメージが付くでしょうが、
『その案件の解決を(包括的に)依頼する』
確実に必要な費用となります。

これは後述する報酬金などと違って、
結果が成功でも失敗でも必要な費用です。

着手金の金額は弁護士によりますが、
おおむね『20~30万円』になります。

弁護士に依頼するなら、最低限
この金額は用意した上で依頼しましょう。

3.報酬金

そして『報酬金』です。

これは正確には
『成功報酬(金)』と呼ばれるお金ですが、
例えば『親権争いで親権を勝ち取った』や
『養育費を勝ち取った』などの場合に
支払うお金になります。

この部分の金額が、もっとも
『トラブル具合』や『弁護士ごと』に
異なる費用です。

ちなみに考え方としては、
勝ち取るのが難しい案件ほどに勝ったら高額、
優秀な弁護士ほどに高額な傾向にあります。

また報酬金は
『勝ち取れた額の10~15%程度』ですが、
中には固定額で引き受ける弁護士もいます。

どちらが得かはケースバイケースですけどね。

4.日当

さらに『日当』です。

これは例えば、
弁護士に裁判所に行ってもらったり、
公証役場に行ってもらったり、
あるいは自宅に来てもらったりした時に、
ケースバイケースで発生する費用になります。

金額はおおむね『一回(一日)3~5万円』
ということが多いです。

この日当については、弁護士毎に
細かくルール設定していることもあるため、
気になる場合は事前にしっかり
弁護士に確認しておきましょう。

5.実費

最後は『実費』です。

これは具体的には、例えば弁護士の
(案件を処理するための)交通費、郵便代、
あるいは裁判で必要な印紙代など
該当します。

この金額は様々ですが、特に
裁判の印紙代で2万円程度は
必要なことが多いでしょうか。

ちなみに、実は弁護士業界も
最近では競争の激化が起こっていて
料金面でも様々な独自サービスを
取り入れていることがあります。

納得いくまで、
弁護士を探すのも手かもしれません。

離婚の案件の費用が安い弁護士の探し方とは?

お金はないけど離婚したい時などで、
離婚案件の費用が安い弁護士を探したいなら、
『法テラス』へ相談する方法があります。

そもそもの報酬が割安なこともありますし、
法テラスには『代理援助』という、
弁護士費用を立て替えて貰える制度も
ありますからね。

なお、弁護士を含めた専門家というのは、
誰に依頼するかで
結果が大きく異なることがあります。

モノを買う時のように、
どれだけ値段を下げても同じモノが手に入る…
わけではありません。

料金だけで弁護士を選ぶのも
もちろんアリですが、
あまりお勧めできませんのでご注意ください。

離婚を弁護士に依頼するメリットとは?

離婚を弁護士に依頼する最大のメリットは、
『煩わしい相手との交渉などの面倒一切を
自分でしなくていい』点でしょうか。

相手は離婚するほどの人間ですし、
同じ空気の中にいたくないという事も
多いですからね。

相手が話し合いに応じない時にも使えます。

ちなみに裁判離婚などで
相手が弁護士をつけた場合は、こちらも
誰か弁護士を用意するのが基本です。

プロと素人では勝負にもなりませんからね。

離婚を弁護士に依頼の流れをご紹介

離婚案件を弁護士に依頼する時は、
おおむね以下のような流れになります。

  • 法律相談(初回相談)
  • 弁護士に依頼
  • 協議離婚に弁護士介入
  • 調停・裁判離婚へ
  • 離婚成立

依頼者視点でいえば、
最初の法律相談で弁護士を選ぶまで
実際の仕事です。

あとは弁護士の質問に回答しながら、
全て丸投げすれば基本的に問題ありません。

ちなみに弁護士も人間ですから、
相性や経験・得意分野や能力は
個人差があります。

しっかり選んでいきましょう。

まとめ

今回の記事では、
離婚で必要な弁護士費用の相場について

  • 総額はおおむね60万円
  • 初回相談料は30分5千円
  • 着手金は20~30万円
  • 成功報酬は20~30万円
  • 日当が必要なら一日3~5万円
  • 実費は様々

とお伝えしました。

さらにその他のポイントとして

  • お金がないなら『法テラス』を
  • 依頼のメリットは丸投げできる点

をお伝えしました。

そもそも専門家利用が初めての場合は
やはり費用面は気になる点でしょう。

ただ、通常の買い物と違って
『安いほどに良い』とはならない点には
注意が必要です。

あまり費用ばかりを気にすると
肝心の依頼を断られることもあります
質の悪い弁護士に当たることもあります。

弁護士に依頼する時は
『少しでも安く抑えたい心理』は抑えて
気持ちよく仕事してもらいましょう。

ちなみに調停なら弁護士は不要ですが
こちらが気になる方は
以下の記事も参考にどうぞ。

⇒離婚調停にかかる費用はどれくらい?【完全版】


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山本昌義

山本昌義、山本FPオフィス代表。現在は日本初にして唯一の「婚活FP」として、婚活パーティを開催しつつ、その中で発生する恋愛面や経済面の相談にのり、さらに結婚後も離婚問題を含めた様々な夫婦のご相談にのっています。詳しくは「婚活FP」でご検索を!

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