離婚が子供に与える影響とは?子供の気持ち寄り添う3つのポイント
近頃の夫婦は3組に1組が離婚します。
それほど離婚は身近なものになりましたが、
だからといって離婚による悪影響が
軽減されたわけではありません。
そしていつの時代も、
離婚の最大の被害者は『子供』です。
親が離婚したら子供には
どのような影響があるのでしょうか?
そこで今回は、そんな離婚が子供に
与える影響についてお伝えします。
あなたの離婚にお役立てくださいませ。
離婚が子供に与える影響は?
まず、子供にとって親の離婚は、
基本的に『最悪の不幸』を感じます。
一方が暴力的だったりすれば話は別ですが、
たとえ表面的には変わらなくても内心は
相当なダメージを受けているのが基本です。
そしてこれを元にして、子供の成長に
多大なる影響を与えてしまう傾向があります。
次の章からは、
その代表例についてお伝えします。
1.精神的なトラブルが増える
まず『精神的なトラブルが増える』
傾向にあります。
具体的には様々ですが、例えば
常にストレスを抱えてイライラするように
なったり、物や人への愛着を失ったり、
自分もいつか捨てられるのではないかと
恐怖感を持ったり…。
中には、何らかの依存症や精神病に
なってしまうこともあります。
しっかりと子供を見てあげてくださいね。
2.性格が変わってしまう
また『性格が変わってしまう』
こともあります。
例えば今までは大人しい子供だったのに、
途端に暴力的になったり、
あるいはその逆もあります。
『家族』という生活の基本中の基本が
突然変わった事によって、子供自身が
どうしていいか分からなくなるんです。
ちなみにこの場合、基本的に性格が
良くなることはなく、悪くなるばかりです。
くれぐれもご注意くださいませ。
3.気持ちがいつも不安定になる
そして『気持ちがいつも不安定になる』
傾向もあります。
特になにもなくても常によく分からない
恐怖感を感じたり、絶望的な気持ちに
なったり、そう思うとすぐ笑ったり…。
これがヒドくなると、
うつ病や躁うつ病を発症することもあります。
そうなれば、子供は小さいうちから一気に
人生のレールが変わることになります。
しっかり、フォローしてあげてくださいね。
また一口に子供といっても、離婚時の
年齢によっても気をつけるポイントは
違います。
次の章では、この点についてお伝えします。
離婚の時期と子供の年齢で気を付けてたいこととは?
離婚の時期と子供の年齢で気をつけたい
一番のポイントは、基本的に『子供が
何歳であろうとも大なり小なりの悪影響がある』
という点です。
まだ覚えてないから、もう十分大きいから、
親と子供は立場も感情も違います。
これを前提として、次の章からは小刻みに
離婚時期の子供の年齢別にポイントを
お伝えします。
離婚の時期の子供の年齢が0歳から2歳の場合
まず離婚時期に子供が0歳~2歳の、
いわゆる乳幼児期の場合は『記憶にはなくても、
後々影響が出てくる』点には注意が必要です。
なぜ自分には片方しか親がいないのか、
なぜ周囲とは違うのか…。
物心がついて考えるようになると、
一気に子供の心は不安定になります。
それだけに、この頃からしっかり子供には
愛情を注ぐことが必須です。
可能な限り一緒にいてあげましょう。
離婚の時期の子供の年齢が3歳から5歳の場合
また離婚時期に子供の年齢が3~5歳の場合は、
そろそろ物心もついてくる頃ですので、
なぜ自分は片親なのかを強く気にします。
周囲との違いですね。
そしてここでヘンな対応をしてしまうと、
一気に子供を傷つけ、
子供からの信用を失います。
基本的には隠さず真実を伝える方向性で、
子供との信頼関係をしっかり意識した行動を
取りましょう。
離婚の時期に子供が小学生の場合
離婚時期に子供の年齢が小学生くらいであれば、
子供は大きく2種類に分かれるでしょうか。
つまり、すんなり受け入れて特に
傷つかないケースと、
強く苦しんでしまうケースです。
精神年齢としてはまだ不安定な頃ですからね。
一見変化はなくても苦しんでいる事も
ありますので、しっかり会話を増やし、
見えない子供の心を推し量って応対しましょう。
離婚の時期に子供が中学生の場合
離婚時期に子供の年齢が中学生の場合は、
ちょっと今までとは事情が変わってきます。
中学生といえば『思春期』であると同時に
『反抗期』な時期です。
つまり極めて多感な年ごろになります。
まもなく初めての高校受験もありますし、
尚更でしょうか。
それだけに、十分に耐えられる事もあれば、
一気に性格が変わることもあります。
まだ中学生と考え、最大限のサポートを
していきましょう。
離婚の時期に子供が高校生の場合
離婚の時期に子供が高校生にまでなれば、
多くの場合で離婚の影響はさほどありません。
判断力や倫理観、道徳観なども一通り
十分に備わっていることも多いですからね。
また高校生の子供は、自分でどちらの親に
ついていくかを選べますので、尚更です。
しかし、それでもついていかない側との
関係性によってはダメージを受けます。
なるべく会話を増やし、
心のケアに努めましょう。
離婚の時期に子供が成人している場合
離婚時期にはすでに子供が成人している場合は、
もう大丈夫なことが多いです。
もちろん成人していようとも
親の離婚は気持ちの良いものではありませんが、
いつも近くで両親を見ていた子供なら、離婚が
仕方ないものと考えることもできるでしょう。
ちなみに、子供の心をサポートするには
具体的にどうしたらいいんでしょうね。
次の章では、この点についてお伝えします。
離婚で子供の気持ちに寄り添う3つのポイントとは?
そもそも、相手の気持ちに寄り添うというのは、
どんな人間が相手でも人間関係の基本です。
しかし不慣れな場合には意外と難しく、
何をしていいのか分からないということも
あるでしょう。
あるいは寄り添っているつもりでも、
寄り添えていないこともあります。
改めてこの機会に、子供の気持ちへの
寄り添い方をしっかりと覚えておきましょう。
次の章からは、
その具体的な方法についてお伝えします。
その1.愛情をしっかりと伝える
まずは『愛情をしっかりと伝える』ことです。
つまり、ストレートに子供に向かって
『~ちゃんのこと好きだよ』と言葉にして
伝えつつ、その感情を元に
常に対応することになります。
クチに出さなくても分かるでしょう…
は通じませんのでご注意を。
言葉を聞くことで人は影響されます。
この基本中の基本を改めて理解しましょう。
その2.伝えるタイミングを大事にする
そして『愛情を伝えるタイミング』を
大事にする点も必須です。
これは具体的には、離婚直後すぐに伝え、
またしっかりと愛情を伝えるためだけに
時間を取ることが大事になります。
離婚後だいぶ時間が経ってから伝えたり、
何か作業しながらでは何も伝わりません。
ちなみに人は、何度も言われると
さらに影響されます。
愛情は何度でも伝えましょう。
その3.嘘をついたりごまかしたりしない
そして『嘘をついたりごまかしたりしない』
のも重要なことです。
特に離婚において自分に非がある場合は
言いにくいでしょうが、それでも
子供からすれば真実を知らされないのは
何よりも恐怖です。
また将来的に真実を知れば、
それは怒りにもなります。
嘘をつけば、先ほどの愛情も嘘だと
疑われかねません。
たとえ我が子相手でも、
くれぐれもご注意ください。
まとめ
離婚は基本的に子供の年齢を問わず、
子供に様々な悪影響を与えます。
それだけに離婚して子供を引き取る場合は、
心のケアとして常に
子供に寄り添う姿勢が必要です。
あなた自身もいっぱいいっぱいという事も
多いですが、親として子供を優先して
保護してあげてくださいね。
なお、子供の親権の決まり方については
以下でご確認くださいませ。
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