児童虐待の原因とは?なぜ無くならないの?
毎日のニュースで
これでもかってぐらいなくならないのが
児童虐待のニュースではないでしょうか。
皆さん知っていますか?
実は児童虐待によって命を落としている
子どもの数は年間約100人もいます。
数としては3.6日に1人の
子どもが命を落としていることになります。
一体原因は何なのでしょうか?
そして児童虐待はなくなることは
あるのでしょうか?
今回は児童虐待についての
知識を少しお話しさせてもらいます。
この世の中で
言葉だけが一人だちしてしまっていて
一体何が虐待なのかわからないこと、
ありますよね。
児童虐待の種類や特徴、
私が考える児童虐待の要因について
お話させていただきます。
また、虐待を未然に防ぐために
利用できる施設についても
社会福祉士として働いてきた知識を活かして
ご紹介させて頂きます!!
難しいことのように感じますが
ママなら知っておくべきことだと私は思います。
児童虐待の種類と特徴について
身体的虐待
殴る・蹴る・投げる
激しく揺さぶる・やけどを負わせる等
児童の身体的に外傷を負わせる
または負わせる可能性があるような暴行をすることを言います。
一番ニュースで取り扱われているのが
この身体的虐待です。
子どもに痣があるなど
一番発見しやすいのが特徴です。
ネグレクト
育児放棄・育児怠慢・監護放棄とも言われ、
児童の心身の発達を妨げるような
著しい減食又は長時間の放置のことを言います。
子どもにご飯を食べさせないや
排泄・排便の著しい放置
病気なのに治療を受けさせない等があげらます。
同居人の虐待放置も
これに当たります。
一番社会から孤立の状態にあり、
大きなことになるまで
発見できないのが特徴です。
心理的虐待
暴言・言葉による脅し・
無視・兄弟間による差別扱い
子どもの前での暴力
(ドメスティックバイオレンス(DV))等
子どもに対し心理的に傷を与える行為の
ことを言います。
精神的虐待とも言われ、
近年急増しています。
長年、心理的虐待を受けた子どもは
自尊心の低さ、不安、うつ、
解離、対人関係における
感受性の強さ等が指摘されています。
性的虐待
子どもへの性的行為・性的行為を見せる・
性器を触る又は触らせる・
子どものポルノ写真を撮る等が
性に関する虐待のことを言います。
一部のデータでは、
性的虐待だけ、著しく数が
少なくなっているようです。
これは性的虐待が
少ないということを示しているのではなく、
認知されにくいということを示しています。
子どもは知らず知らずのうちに
性的虐待を受けていることが大半なのです。
その為、なかなか発見が出来ず、
虐待件数として出てこないのが現状です。
虐待の要因。なぜ虐待は起こる?
冒頭で児童虐待による
子どもが年間に命を落とす数について
お話させてもらいました。
驚くべき事は
子どもが命を落としている
数字だけではありません。
実はこの裏に隠された
さまざまな事実が児童虐待の一番の要因
だと私は思います。
まず一つ目の事実として
年間亡くなっている
子どもの約半数の数は
親と共に命を落としているということです。
つまり心中です。
児童虐待という言葉を聞いて
親が一方的に子どもを苦しめていると
考えている方も多いと思います。
しかし実際は親も苦しんでいます。
心中は事件性がないためか
なかなかニュースでは扱われません。
だからこそ隠れた事実ですが、
苦しみ抜いた末に起きてしまった
悲しい事故の場合もあります。
また、児童虐待が行われる家庭の
状況として調査がされました。
なんと1位はひとり親家庭。
育児の疲れから子どもに対して
手を出してしまう人が多いのかと
思われがちですが、
実際は育児疲れは5位でした。
ではなぜひとり親家庭(主に母子家庭)
では虐待が行われる状況にあるのでしょうか。
その答えは貧困です。
日本における母子家庭の貧困率は、
驚くことに66%もあります。
貧困になればどうなるのでしょう。
子どもにご飯を与えることができません。
つまりネグレクトの状態に落ちいります。
貧困の状況が児童虐待の
要因になるということがわかりますね。
そして、心中をしてしまう家庭と
貧困状況にある家庭と
共通いえる要因があります。
それは、社会から孤立された家庭が多い
ということです。
社会からの孤立してしまった家庭は
誰にもSOSを送り出すことができません。
その結果、
一人で家庭の中に閉じこもってしまいます。
昔、盛んだった
少し?面倒臭い近所付き合いが
実は虐待が現在より少なかったことと
関係しているのかもしれませんね。
虐待された子どもはどうなる?
虐待された子どもは
一般的に児童相談所が一時保護します。
その後、大半の子どもが
児童福祉施設に入所します。
中には里親に育てられる場合もあります。
ここで知って頂きたい施設が
児童相談所という施設です。
児童相談所ですが、この施設の働きは
虐待された児童の保護だけではありません。
24時間365日児童虐待については
もちろんのこと子育てについて
相談を受け付けてくれる施設です。
あなたが、子育てで大変で悩んだとき、
一番力になってくれる場所は
おそらくこの施設でしょう。
児童相談所の相談電話の中には
自分が虐待をしているかも
しれないという電話相談もあれば、
これから虐待をしてしまいそうで
不安だという相談まで様々な相談があります。
- 養護相談
父母の家出、死亡、離婚、入院
などによる養育困難、被虐待児など - 保健相談
未熟児、虚弱児、小児喘息など。 - 心身障害相談
障害児、発達障害、重度の心身障害など - 非行相談
虚言、家出、浪費癖、性的な逸脱、
触法行為など - 育成相談 性格や行動、不登校。
▲ウィキペディア 『児童相談所』より
上記が児童相談所が対応する相談の内容です。
全国共通の電話番号は189です。
いちはやくのごろ合わせでされています。
何か悩んでいることがあれば
いち早く相談するべきです。
そうすることによって、
あなたの不安は解消されます。
対処法に関しては厚生労働省のページに
資料が公開されていますので、
参考にしてみてください。
⇒ 厚生労働省-子ども虐待対応の手引きへ移動
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