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離婚して生活保護を受ける条件とは?引越しはできるの?

離婚
この記事は約 5 分で読めます。 7,505 Views

離婚する方の中には、
例えば妻が専業主婦だった等で、
離婚後に即、生活が困窮する方もいます。

そして生活が困窮した時、真っ先に
誰もが考えるのが「生活保護」ですが、
これには色んな条件があるため、
申請した誰もが貰える訳ではありません。

では離婚後に生活保護を貰う条件とは、
実際どのようなものなのでしょうか。

離婚のプロでもある私も、
専業主婦の離婚などの時には、
よく生活保護の条件について聞かれます。

そこで今回は、離婚後に
生活保護を受ける条件や手続き順序
養育費や引っ越し等の絡みについても
お伝えします。

あなたの離婚に、お役立て下さいませ。

離婚後に生活保護を受ける事ができる条件は?

離婚後に生活保護を受ける事ができる条件は、
以下の通りです。

  • 助けてくれる親や親戚がいない
  • 売却可能な財産がない
  • 病気やケガで物理的に働けない
  • 月収が最低生活費を下回っている

このため、仮に専業主婦であった方でも、
元気だったり、ひとまずの生活費を
財産分与等で受け取っていたりするなら、
申請しても通らないことになります。

離婚して生活保護の申請をするまでの順序とは?

一般的な認識とは少しズレがありますが、
生活保護というのは制度上、
生活困窮者にとって「最後の砦」です。

つまり先ほどの条件を見てもそうですが、
生活保護は「その他に取れる
あらゆる手段を取っても、
尚どうにもならない時」に、
初めて申請できます。

このため、
どんなに生活に困窮していたとしても、
まずは他の手当や制度が使えないか
検討することが必要です。

ちょっとだけ、厄介ですね。

これを前提に、次の章から
具体的な生活保護申請の順序をお伝えします。

1.離婚届を提出する

まずは「離婚届」の提出をします。

離婚後の生活は
ここから始まるのが基本です。

なお、この離婚届を提出するまでは、
法的には夫婦は未だに夫婦ですから、
仮に別居しているならば、夫婦は
互いに相手に生活費を請求することができます

そして夫婦の事情にもよりますが、
仮に相手には相応の収入があるのならば、
行政書士や弁護士に相談して、離婚届の前に、
まずは婚姻費用(生活費)の請求をするのも
一つの手段です。

2.引越し・住民票を移動する

離婚届の次は「引っ越しと住民票の移動」です。

ちなみに生活保護を検討するような場合は、
引っ越し費用にも困窮している事が
多いですが、その場合は役所に相談すると、
引っ越し費用を(貸して)くれる事もあります。

また、離婚理由が例えばDVなどの場合は、
引っ越し先として
「DVシェルター」や「母子生活支援施設」
などを紹介してくれる事もあります。

ともかく、まずは役所に相談しましょう。

3.各種手当の申請をする

その次は「各種の手当申請」です。

実は母子家庭には「児童扶養手当」
などをはじめ、様々な支援制度があります。

申請者としては、
一気にまとまったお金が貰える
生活保護を受けたいところでしょうが、
まずは自力救済の道を模索しましょう。

なお、生活保護には
デメリットもありますから、決して
自力救済も悪いものではありません。

ぜひこの機会に、
経済的な自立も考えていきましょう。

4.生活保護の申請をする

そして最後に「生活保護の申請」です。

一定の事情があり、
各種の手当を受けたり働いたりしても、
どうしても収入が最低生活費を
下回ってしまうなら、堂々と申請しましょう。

必ず申請が通る保障はありませんが、
まずは申請しないと始まりませんからね。

ちなみに生活保護を申請すると、
通常14日以内に結果が郵送で送られてきます。

14日も待てない場合は「生活福祉資金制度」
使ってお金を借りるのも一つの手段です。

離婚して生活保護を受けると養育費はもらえないの?

離婚して生活保護を受けたとしても、
生活保護費は養育費の需給に関係ありません

ちなみにこれは、児童扶養手当なども
同様の考え方になります。

このため、生活保護や諸手当を理由に
養育費を減額やストップされることは
ありませんので、ご安心下さいませ。

ただし、養育費を受けるには
元配偶者の資産と意思が必要です。

このため養育費は、
必ず貰える性質のお金ではない点には
注意が必要といえます。

離婚して生活保護になった状況でも引越しする事はできるの?

離婚して生活保護になった状況でも、
引っ越しする事はできます。

といいますか、
生活保護を受けるようになると、
支給される住宅扶助の限度額を超える
家賃の物件には住めなくなるのです。

このため、すでに限度額を超える物件に
住んでいる場合は、引っ越しを促されます

ただ、この時の引っ越し費用は
支給してもらえるので、ご安心下さいませ。

まとめ

今回の記事では、
離婚して生活保護を受ける基本として

  • 受けるには一定の条件がある
  • 離婚届・引っ越し・他の手当申請してから
  • 養育費と生活保護は無関係
  • 生活保護でも引っ越しできる

とお伝えしました。

離婚は十分な準備と共にするものですが
誰もが計画的な行動は取れません

どうしても生活が困窮するようなら
勇気を出して生活保護を申請しましょう。

なお、引っ越しそのものが気になる方は
以下の記事も参考にどうぞ。

⇒離婚での引っ越し費用は誰が負担する?賢い事前準備とは?


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山本昌義

山本昌義、山本FPオフィス代表。現在は日本初にして唯一の「婚活FP」として、婚活パーティを開催しつつ、その中で発生する恋愛面や経済面の相談にのり、さらに結婚後も離婚問題を含めた様々な夫婦のご相談にのっています。詳しくは「婚活FP」でご検索を!

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