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離婚する前の別居の生活費は請求できる?相場はどれくらい?

 2017/12/20 離婚
この記事は約 5 分で読めます。 3,285 Views

今の日本で離婚は
当然のように起こりうる問題であり、
実に沢山の夫婦が離婚しています。

そして、実際に離婚する前に
別居をする夫婦も中にはいるのですが、
別居時には相手に生活費を請求できることは
意外と知られていません。

ちなみにあなたはご存知でしたか?

離婚のプロでもある私は、
時折これを説明するのですが、
多くの相談者が驚かれます。

そこで今回は、そんな
別居時の生活費請求について
できるできないや相場感、
実家での別居時なども含めて
お伝えします。

あなたの離婚と別居に、お役立てくださいませ。

離婚前の別居の生活費は請求できるの?

まず、離婚前の別居中の生活費は請求できます

夫婦には互いに養う義務がありますし、
別居はしましたけど、
未だに離婚したわけではありませんからね。

ちなみに、もしあなたが
子供を連れて別居したのなら、
子供の養育費についても請求できます

ただし、例えば一方が
不倫してそのまま出ていった場合など、
別居した側に問題がある場合は、
この請求が認められないこともあるため、
注意が必要です。

なお、請求することはできるのですが
相手がそれに応じるかどうかは別で
実際には応じない方もいます。

このため、そういう時には
「弁護士に相談する」など
一定の対策も視野に入れておくことが
大切といえるでしょう。

離婚する前の別居!請求できる生活費の相場はどれくらい?

離婚する前の別居で請求できる生活費には、
相場があります。

生活費として使った全額が
認められる訳ではありませんので、
ご注意ください。

ちなみに、
具体的にいくら請求できるかといえば、
「夫婦の年収」と「子供の数(と年齢)」
を元に、裁判所が決めています。

具体例を挙げると、旦那の年収が約500万円、
あなたがパート勤務で年収約100万円、
小さい子供が一人いるという条件なら、
養育費で4~6万円、生活費で8~10万円です。

詳しくは以下のサイトで、
一度ご確認くださいませ。

⇒裁判所|養育費・婚姻費用算定表

ただし、実際に必要な生活費は
個人で意外と違いますから
老後を考える時と同様に
「自分の場合はどうか」で考える事が
大切になります。

そして、差額はどうにもならないので
別途、自分でも働き口を探すなど
自助努力も合わせて実行すること
何より大切です。

労働や対策を通して、離婚の重みを
早期に実感し、以後の生活に
しっかり対応していきましょう。

別居の生活費を請求する前に確認しておくこととは?

別居の生活費を請求する前に、
そもそも配偶者にお金があるのかどうか
確認しておく事が重要です。

特に近頃では、共働きで家計も別で、
相手の経済状態を知らない
という夫婦もいますからね。

さらに、相手に生活費を
支払う意思があるのかどうかの確認も大事です。

いくら請求できるとはいっても、
相手に支払う意思がないなら、
支払わせるのは少々難しくなります。

最低限、この2点だけは確認の上で
別居に挑みましょう。

なお、人間の感情は変わる事も多く
離婚直前の相手ならば尚更なので
書面にしたり、第三者を挟むなど
相応に対策を取ることも大切です。

別居は仮の離婚とも言えるので
離婚同様に油断は禁物でしょう。

どうなっても生活を確保できるよう
最善を尽くしていきましょう。

離婚前の別居を実家でする場合生活費は請求できるの?

離婚前の別居を実家でする場合でも、
一応の事情としては考慮されますが、
基本的には先ほどの算定表を前提に
生活費を請求できます。

ただし、配偶者の年収や経済状態によっては、
減額が認められることもあるようです。

別居するほどの夫婦仲ですから、
相手のことなど知った事ではない…
ということも多いのですが、
それはお互い様ともなりえます。

あまりムリは言わないようにしましょう。

離婚する前に知っておきたい!離婚費用分担請求とは?

離婚する前に知っておきたいのが、
「離婚費用分担請求(調停)」です。

これは早い話が、
別居や離婚についての条件を
夫婦で話し合いができない場合に、
調停で条件を決めていく方法になります。

離婚調停の方が一般的ですが、
調停は別居の生活費にも使える制度です。

そもそも夫婦仲が離婚一歩手前なほどに
悪化している訳ですから、
話し合いができない事も多いですからね。

とりあえず逃げるように別居した場合は、
この調停で生活費を請求しましょう。

まとめ

今回の記事では
離婚する前の別居の生活費について

  • 生活費は相手に請求できる
  • 金額は裁判所の算定表額が基本
  • 経済状態と支払う意思確認は大事
  • 実家で別居してても請求可
  • 生活費は調停でも請求できる

とお伝えしました。

ひとまず、別居するにはお金が必要であり
そのお金は相手に請求できるのが基本です。

お金の問題で別居できないという方は
この知識を元に準備を進めましょう。

なお、以後はしっかり働く事も大切なので
意識の改革も大切ですよ。

なお、離婚の養育費が気になる方は
以下の記事も参考にどうぞ。

⇒離婚の養育費の相場はいくらくらい?いつまで必要なの?


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山本昌義

山本昌義、山本FPオフィス代表。現在は日本初にして唯一の「婚活FP」として、婚活パーティを開催しつつ、その中で発生する恋愛面や経済面の相談にのり、さらに結婚後も離婚問題を含めた様々な夫婦のご相談にのっています。詳しくは「婚活FP」でご検索を!

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