離婚理由は性格の不一致!どれくらい違うと認められる?
離婚の理由で一番多いのは、
「性格の不一致」です。
交際中には気づけず、同居生活してみて
気づいた相手の性格のイヤな部分が原因で
ドンドン仲が悪くなり、離婚したいと
考えるようになった訳ですね。
しかし一口に不一致といっても、
一体どのくらい違うと
離婚できるものなのでしょうか。
離婚のプロでもある私も、
時折聞かれるポイントです。
そこで今回は、この性格の不一致について
様々な角度からお伝えするとともに
関連する慰謝料や子供のことについても
詳しくお伝えします。
あなたの離婚に、お役立てくださいませ。
Contents
離婚理由の性格の不一致はどれくれくらい違うと認められるの?
まずそもそもの話として、
協議離婚や調停離婚による離婚方法なら、
カケラ程度でも違っていれば離婚できます。
むしろ、ねつ造でもかまいません。
なぜなら協議離婚や調停離婚は、
「両者の合意」で離婚する訳ですから、
夫婦両方が離婚したいなら、
するのは自由です。
また、基本的に人間関係は鏡の関係であり、
互いに影響し合いますから、
一方が相手を嫌えば、いずれもう一方も
自然と相手を嫌うようになります。
それだけに、一方が
受け入れられない程に性格が違うと感じれば、
それで離婚になるでしょう。
性格の不一致で離婚した夫婦の具体例をご紹介!
ある旦那さんは、毎日のように帰りが遅く、
家に帰っても「疲れている」と
妻とロクに話もしない日々が続きました。
すると奥さんは、自分が
家政婦扱いされているように感じられ、
急に旦那に対する愛情を失ったのです。
旦那さんは旦那さんで、
本当に疲れている自分を気遣いもせず、
自分のことばかり考える奥さんに
愛想が尽きたとの事。
こうして夫婦は、
両者合意のうえで離婚しました。
性格の不一致だけでは離婚できない場合とは?
性格の不一致だけでは離婚できない場合とは、
簡単にいえば「裁判離婚」の場合です。
もう少しいえば、
一方が離婚を拒否している場合になります。
例えばすでに愛情はなくても、
お金の問題で離婚したくないという話を
よく聞きますよね。
あのような場合です。
裁判離婚の場合は、
単なる性格の不一致では離婚できず、
性格の不一致が原因で
「婚姻を継続し難い重大な事由」
なほどに重大でないと、
離婚を認めて貰えません。
離婚の理由が性格の不一致!証拠はどうやって提示する?
性格の不一致を理由に裁判離婚する場合は、
どうしても「証拠」を
提出しなければなりません。
そして性格の不一致を客観的に示す場合は、
おおよそ以下の方法が取れます。
- 日記
- メールや手紙の履歴
- 録画や録音
その他、「長い別居期間そのもの」が
証拠として認められることもあります。
ただし、
どの程度長ければいいのかは様々なので、
一概には言えません。
性格の不一致が理由の場合、慰謝料は認められる?
一般的な性格の不一致の場合は、
どちらが悪いとも言い切れずに
「ただ合わないだけ」なことが多いため、
基本的に慰謝料は発生しません。
ただ、性格の不一致が原因で、
他の理由(浮気やDV等)にまで該当すれば、
慰謝料は普通に発生します。
ちなみに、相手が合意しさえすれば、
慰謝料や解決金を得られますので、
ダメ元でお願いしてみるのも手かもしれません。
性格の不一致の離婚の解決金の相場はどれくらい?
性格の不一致による離婚では、
基本的に慰謝料が発生しないため、
代わりに解決金(いわゆる手切れ金)を
一方が相手に支払うことがあります。
ただ、
これについての明確な相場はありません。
相手が納得できれば10万円でもいいですし、
納得できなければ1000万円でも足りません。
このため、金額の折り合いが
中々つかないことも多々あります。
性格の不一致で離婚!子供がいる場合はどうする?
性格の不一致を含め、
どのような理由で離婚するにしても、
基本的に子供がいるなら、
夫婦のどちらか一方を親権者にして、
子供を引き取らなければなりません。
ちなみに協議離婚、または調停離婚なら、
それぞれどちらを親権者にするか
話し合いで決められます。
ただし裁判離婚の場合は、
そうはいきません。
次の章では、この点についてお伝えします。
性格の不一致で離婚の場合子供の親権はどうなる?
性格の不一致かどうかを問わず、
裁判離婚をしてしまうと、基本的に
子供の親権は母親が取得することになります。
裁判所には、「母親優先の原則」が
ありますからね。
ただし、あくまで原則ですから、
例外的に父親が親権者になることもあります。
確率的には1割程度(母親が9割)ですが、
仮にあなたが父親で、かつ親権を取りたいなら、
事前に十分に弁護士と打ち合わせをしながら
準備に励みましょう。
性格の不一致で離婚した場合の養育費は?
性格の不一致も
数ある離婚理由の一つにすぎず、
そして離婚した夫婦に子供がいる場合は、
子供を引き取らなかった側は相手に
養育費を支払います。
養育費は、あくまで子供の権利ですから、
離婚の理由は関係ありません。
性格の不一致で離婚する場合は、
「憎いアイツの血が流れている子供のために
養育費なんて…」などと考える方も
まれにいますが、
あなたの血も流れていることをお忘れなく。
まとめ
今回の記事では
離婚理由が性格の不一致の場合について
- 協議離婚、調停離婚なら程度を問われない
- 裁判離婚なら重大な程度が必要
- 証拠は日記やメール、動画などで
- 慰謝料は原則、発生しない
- 解決金が支払われることもある
- 子供がいるなら一方を親権者にする
- 裁判離婚なら親権者は主に母親
- 性格の不一致でも養育費は発生する
とお伝えしました。
性格の不一致は一番多い離婚理由ですから
離婚したくないなら一番注意すべき点です。
人間関係は歩み寄りが基本になります。
日頃から、仲良くする努力に努めましょう。
ちなみに他の離婚理由も知りたい方は
以下の記事も参考にどうぞ。
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